アリとキリギリス

作詞:竹内 信太郎


汗流し働けどいつか飼い殺される

正しさの押しつけで僕が間違っていく


この町は後ろからピストルを突きつけて

退屈な生き方をなぞらせる教科書さ

そこからはみ出せ


夜の風が妙に優しくて夢の語り部になれば

振り向きざまに見つけた冷めた自分と目が合う

黒と黒を結んだ行列が僕を笑う

モラトリアムなあなたとさようなら


僕の身体が刻む時計が隣の人とズレてく

時差を修正しようとして働き者を装う

張り付いた虚しさは剥がれてはくれないけど

死にたいだけの昨日にさようなら


明日 声もなにもなくなって 目的も見失ったって

惨めな姿で生きてけんだよ

たとえば一文無しになったって 身ぐるみを剥がされたって

愚かで透明な絵の具で描いてたいんだよ

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